桐たんすの取扱い

桐たんすの大敵は手垢やしみ、カビだといえます。桐たんすはこれらの汚れに弱いのです。

たとえば家具店の桐たんすのコーナーでは、手袋が良いされているお店も珍しくありません。もしくは、手軽に商品に触ることが出来ない位置に展示してあることもあります。これはいずれも汚れることを防ぐため。桐たんすは汚れた場合、手直しするのが不可能といっていいほど難しいのです。

ではなぜ、桐たんすは汚れやすくて、しかも手直しがしにくい仕上げを施しているのでしょうか。それは桐材の色ムラを防ぐために「トノコ」というものを使っているためです。トノコとは、女性がメイクに使うファンデーションのようなものです。トノコによって桐材の下地を隠し、桐の呼吸を阻害することがないようにと、汚れやすくなることも覚悟の上で使用しているのです。

手垢やしみ、カビが付着してしまった桐たんすは、基本的に修理することが出来ません。その理由の一つに、トノコの色がメーカーによって異なるということが挙げられます。また、はじめにトノコを塗った時と気温や湿度が違うということも理由の一つといえます。たとえ同じ色のトノコがあったとしても、古い箇所と新しく塗った箇所で色の差が生じてしまい、時間が経つにつれてそれはさらに顕著になってしまいます。